想像力の欠如 2019 3 24

 最近の大学生について、驚いたことがあります。
それは、想像力の欠如のことです。
 知人から聞いた話ですが、
大学生が就職活動で失敗して、落ち込んでいる話ですが、
このような話は、よくある話です。
 しかし、話をよく聞いてみると、
今の大学生は、想像力の欠如があるのではないかと思いました。
 有名大学でない大学の学生が、
超一流企業を希望したが失敗したので、
「俺は、人生の失敗者である」と思い込んで、
落ち込んでしまったという話です。
 しかし、そういう超一流企業は、
たとえ東京大学の学生でも失敗することがあるのです。
 同じような話は、アルバイト応募でも聞きました。
アルバイト先でも難易度が高いところがあるのです。
 たとえば、大学に入ったばかりで、
まだアルバイトをしたことがないのに、
いきなり東京の有名飲食店にアルバイトを申し込んだら、
採用されなかったので、落ち込んでしまったという話です。
 しかし、そもそも、アルバイトをするのが初めてならば、
まずは、来客の少ない店で始めるべきです。
 いや、いきなり接客は難しいので、
最初は、工場のアルバイトから始めるべきかもしれません。
 そうやって、簡単なアルバイトから始めて、自信がついてきたら、
東京の有名飲食店でアルバイトをすればよいのです。
 それなのに、初めてのアルバイトなのに、
いきなり東京の有名飲食店に申し込んでも、断られるのが普通です。
 どうして、今の若者は、想像力を失ってしまったのか。
小さい頃から、受験勉強で明け暮れたから、社会性を失ってしまったのか。
 いや、そんなことはないでしょう。
私が青少年の時は、非常に子供の数が多く、
その結果、受験では、どこも競争率が高く、「受験戦争」とまで言われました。
 今の大学や高校の受験の競争率は、昔に比べて、
一桁少ないのではないかと思うほどです。
 そういえば、妙な話を聞いたことがあります。
今の大学生は、入学前の2月や3月に、
SNSなどを使って、事前に、つまり入学前に友達を作っておくのだという。
私は、なぜ大学生が、このようなことをするのか、理解できませんでした。
 私は、大学に入学した時は、哲学者気取りだったので、
「我思う、ゆえに我あり」と思索していたので、
友達を作る気は全くなかったのですが、
いきなり雀荘に誘われて、チャーハンを食べながら、
麻雀を打つという大学1年の4月でした。
そもそも麻雀のルールを知りませんでした。
 さらに、奇妙な話を聞いたことがあります。
それは、「公園デビュー」という話です。
遊び場の公園にデビューする時は、一定の作法があるという。
 これも不思議な話です。
私が青少年の頃は、やたらと子供の数が多く、
公園は、「ガキ大将」が仕切っていて、
勝った者がルールを決めるという方式でした。
 その「ガキ大将」も「三日天下」に終わることもあって、
公園は、「戦乱」の時代でした。
私は、悪い友達に、喧嘩の仕方を教わりました。
 そういえば、思い出したことがあります。
私が小学生の頃、カブト虫の捕獲が流行になったのですが、
私の集落では、カブト虫が好む樹木が少なかったのです。
そこで、隣の集落へ遠征に出かけました。
 しかし、これは、隣の集落から見れば、
カブト虫という資源をめぐって、
「侵略戦争」を始めたと見られてしまいました。
 この戦争で、口論もあれば喧嘩もあったのですが、
やはり、子供心であっても、
平和が大事であることと、
貴重な資源は分け合うことが大事だと思いました。
それから、相手の立場に立って考えるということです。
 こちらは、単なる遠征のつもりでも、
相手から見ると、「侵略戦争」に見えるということです。

























































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